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第37章 お預け



「イきたい?」

「イきたい、おねがい、イかせて」

「そこまで言われちゃあ」



 ふ、と、相馬の指の力が抜かれて、私はあっさりと相馬の親指を押しつけた。



 あ、やっと……、

 と思ったのも束の間、



「いいよ、好きにして?」

 相馬はくすりと笑う。指の位置を、私にゆだねたまま。



「そうま、して、おねがい、」

「んー?」



 相馬の指が動くのを待っていられなくて、身体が疼くのを我慢できなくて、私は腰を揺らした。
相馬の親指の腹に、自分を擦りつけるように、



 やだ、こんなの、恥ずかしいはずなのに、やめられない、だって、きもちい……っ、


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