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第39章 熱



「俺もちょっと腹減って限界だわ。いろいろ買ってきたから食おうぜ」

 相馬がレジ袋の中身をテーブルに広げ始める。
パンに、おにぎりに、サンドイッチに、お弁当に、カップスープやら、サラダやら――



「……多くない? 私そんなに食べないよ」

「霧野が朝は何派かわからなかったからいろいろ買ったけど、残ったら明日の俺の朝飯になるから無理しなくていいよ」

 ……ほんと、そういうとこよ。



 そういえば、

「今、何時?」

「一時半」

「いっ……」



 声が裏返って、相馬が吹き出す。
私が睨むと、相馬は咳払いをして誤魔化した。

「とにかく食おうぜ」

 その前に服を、と私が床に足を下ろすと、カーペットに昨夜私が着ていたものたちが、足元にまとめられていた。


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