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unbalance
第40章 泡

本当に、見えてないよね……?
相馬の目の前で手を振ってみると、ちょうどお風呂の電気を点けようと手を挙げた相馬とぶつかった。
「うお、何?」
「ごめん、何でもない!」
どうやら見えてはいないらしい。
見えていなくてもさすがは自分の家、手探りでお風呂に入って、シャワーを出し始めた。
言われたとおりにシャンプーを取って相馬に渡すと、相馬は私を椅子に座らせた。
器用にシャンプー手で泡立てて、美容師さんみたいに丁寧に私の髪を洗って、リンスまでしてくれる。
……正直、快適。
「かゆいところないですかー」
「ないですぅ」
目隠しをしていることもあって、安心して身を預けていた。
油断した。
髪を流してボディソープに移った相馬は、待ってましたとばかりに私の体にボディソープを塗りたくって、背中から抱きついた。

