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第40章 泡



 変なことされるのかと思ったら、意外や意外、相馬は順調に体を洗っていった。

肩から、腕、背中、そして、両手で胸を覆われたときは、さすがにちょっと体が反応したけど、相馬はふふっと笑って、気持ちいい? と聞いて、すぐに手をおなかに移動させた。



 触らない、んだ……。

 いや、別に、触ってほしいわけじゃないけど。
私だって、昨夜散々好き放題されて疲れてるのよ。

 けど、けど、さ。



 あんまり平然とされてるっていうのも、さ――



 やっぱり改めて、小さいなと思った、とか……? 
はじめはテンションで気にしないでいられたけれど、だんだん素面になってきて、女らしくない体に冷めてきて――



 ちょっと振り返って、相馬を見る。

 相変わらずいい体。ジムとか行ってんのかな。
行ってそうだな。
視線をずっと下げていくと、



 ――あ。

 なあんだ。



「美愛? どうかした?」

 私が体を捻ったのがわかったのか、相馬が声を掛ける。

「ううん、何でもない」

 私は慌てて前を向き直した。



 ――勃ってた。

 よかった、なんて。



「美愛」

 相馬の指が、私の太ももの内側を撫でた。


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