この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
unbalance
第9章 同意



 彼女が嫌かどうかちゃんと確認しないで、
恥ずかしがっているだけだなんて都合のいい解釈をつけて、
俺は、彼女に、酷いことを――、



「……ごめん、俺……」

「だから、なんでもないって!」

 彼女が怒ったように、大きい声で俺の台詞を遮った。
泣き叫ぶような悲痛な響きに聞こえて、俺はもう取り返しがつかないことを悟った。

「ごめん……」

「ごめんなさい、ほんとに、大丈夫だから、なんでもないから、」

 馬鹿馬鹿しいほど薄っぺらい言葉だった。



「無理しなくていい。ごめんな」

 我に返って、彼女の中から自分自身を抜く。
萎れ切っていたけれど、幸い中身は漏れていなかった。

あまり触ってほしくないかもしれないとは思いながら、ウエットティッシュを取ってきて、彼女を最低限拭き取って、それからどうすればいいかわからなくなって、とりあえずブランケットをかけた。

 昨晩俺が使ったブランケットで、嫌かもしれないけれど。
俺の前に裸を晒しているよりマシだろう。


/264ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ