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第4章 居残り練習

実果にだってわかっていました。

小学６年生にもなって１年生か幼稚園児しかいないクラスで

練習に参加しているのですから。


それに、小学校でも、

先生からもクラスメートの口の悪い男子からも揶揄われてきました。


絵からして、小さい子たちの中に、

150センチ後半50キロ半ばの実果がいるのですから、

身長も30センチ以上高くて、身体も大きいです。

それに、実果は第二次性徴が始まっていて、体型も違います。


小学校のスクール水着が小さいと感じるくらい大きな身体。

唯一の救いは、

幼稚園の頃から好きだったフラフープ遊びが好きだったからか、

小学校まで遠距離を登下校で歩いていたからか、

ウエストが細いこと。

お陰で、実果の体型は大人びていました。


小学6年生の「健康の記録」では、

身長157.5（150）
座高78.6（80）
体重54.8（42）
胸囲88.8（70）
胴囲62.8（58）
腰囲89.7（70）
太腿囲47.2（44）
足25.0
視力 左1.5右1.5
でした。
（）内は小学６年生の平均値。


平均より身長も高く、体重も重く、

胸囲、胴囲、腰囲、太腿囲も太く、明らかな肥満児でした。


でも、実果の親は、BMIが22.09だから、

このまま維持していけばいいというスタンスでした。

実果の母親は、

「十分に身長も伸びたし、体形も大人に近い体型だから」

「初潮も早かったし、成長が早いのね」

と、言っていました。



それに引き換え、紗季は、小柄で体重も軽くて、細い身体でした。

身長も10センチくらい低く、体重も軽く、子供のそのままの体型。

運動神経も良くて、頭も良くて、要領も良くて、悪いのは性格だけ。

そんな紗季にとって、突然、目の前に現れた幼馴染の実果は、

いい玩具でした。