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Memories-あの日のあの人は
第4章 清風中学の男の子とプール学院中学の女の子
樟蔭中学の女の子と『彼』の関係に似ていたのは、プール学院中学の女の子。

中学3年生から、樟蔭中学の女の子が自転車通学になって、プール学院中学の女の子が、その後釜のように、『彼』と一緒になるようになった。

プール学院中学の最寄駅は、大阪環状線の桃谷駅。鶴橋駅で乗り換え。

布施駅で乗り換える樟蔭中学の女の子より、2駅長い。

最寄り駅で乗り込むとき、最後に乗り込む2人。鶴橋駅は大阪環状線との乗り換え。ほぼ、全員が乗り換える。

だから、樟蔭中学の女の子のときのように、反対側まで行く必要はなかった。だから、2人は、最後に乗って、扉の所にいた。

そのときも、『彼』は、プール学院中学の女の子を守っていた。プール学院中学の女の子は、私は嫌いだった。樟蔭中学の女の子と違って、端から『彼』に抱き着くような姿勢だったから。そう、守られていて、それが、『彼』が、大人たちの圧力に負けて、密着するのではなくて、守られている状況でも、『彼』に身体を寄せていた。

樟蔭中学の女の子も、『彼』と距離は近かったし、鼻先が当たるくらいの距離で、話していて、コロナ禍なら、間違いなくアウトという距離で、ノーマスク。キスをしている?と思うくらい近い距離だったけど、『彼』が圧力に負けて、密着しない限り、制服と制服の間に僅かでも距離があった。

でも、プール学院中学の女の子は、違った。自分から『彼』に寄せている感じで、顔の距離より、身体の距離の方が近い感じだった。それに、樟蔭中学の女の子は、鼻先が当たっても、鼻先という感じだったけど、プール学院中学の女の子は、頬を寄せていた。

だから、何度か、若いサラリーマンに、

「朝から電車のなかでイチャイチャすんな!」

と、言われていたのだと思う。でも、イチャイチャしたいのは、プール学院中学の女の子。

でも、その子も、高校1年になると姿を消した…。

そして、私は、中学3年間、『彼』の直ぐ傍で、樟蔭中学の女の子や、プール学院中学の女の子を守ってきた『彼』を見て来た。

当然、『彼』と視線が合うこともあった。でも、『彼』にとって、私は、当時の昭和の言葉でいえば『アウトオブ眼中』だったのだと思う。

と言っても、高校生になった頃には、年号は昭和から平成になっていたけど…。
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