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SSS-EX 世紀末青春子守唄
第3章 『目を閉じておいでよ』
私も『ゆか』も『かよ』も、三人に共通するのは、みんな、いろいろ言っていても『ヒロ』が好きだということ。
『ゆか』が『ヒロ』を好きなことは、中学1年生のときからわかっていた。『かよ』が『ヒロ』を好きなことも、私は知っていた。ただ、恋愛に関して、『ゆか』は消極的。『かよ』は積極的。
仲良くなってわかったことは、『ゆか』も『かよ』も、幼稚園が一緒。『ゆか』は、小学校も一緒。『かよ』は、小学校は違った。それが、2人の距離を決めた感じ。
『ゆか』は、幼稚園から3+6+3+2で高校二年生の時点で、14年。ずっと、一緒にいた関係。しかも、幼稚園のいつからかは知らないけど、毎日のようにハグしてきたという関係。
今更、「王様ゲーム」で、2人に新しいことなどあるの?というくらい、いろいろな経験をしてきていそうな関係だったわ。
「王様ゲーム」の手引書を読みながら、『かよ』が、くじをペットボトルの中に入れて、振る。
そして、栓をして、栓に開けられた穴から、中に入れたくじが出てくるという感じだった。
シャカシャカという音がして、『かよ』がそのペットボトルをさらに振る。そして、
「『ゆか』ちゃんから」
と、言って手渡した。あまり気乗りしない感じだけど、流れに流される『ゆか』。くじが一本出てきた。「3」だった。
「つぎは『ヒロ』くん」
と、言われて、『ヒロ』に手渡す、『ゆか』。『ゆか』もくじを引いているし、わたしや『かよ』がやる気になっているので、仕方なくという感じで、出てきたくじを引っ張る『ヒロ』。でてきたのは、「1」だった。
「じゃあ、次は『とも』」
と、話す『かよ』。わたしが『ヒロ』から受け取ったペットボトルを振ると、出てきたのは、「王様」
「ということで、『とも』が王様ね。で、私は残りの「2」ということになりました」
と、発表するように話す『かよ』
「では、『王様ゲーム』の始まり、始まり」
と、ノリノリの『かよ』
その時になって思いだした。そう、そもそも、ここの住人の男子大学生と仲良くなったのは、『かよ』。しかも、このときも、男子大学生と連絡を取り合っていたのは『かよ』。
ということは、この「王様ゲーム」の備品一式や、あのコンドームをわざわざ置いていったのも、『かよ』が男子大学生と仕組んだ可能性があるかも?と思ったわ。
『ゆか』が『ヒロ』を好きなことは、中学1年生のときからわかっていた。『かよ』が『ヒロ』を好きなことも、私は知っていた。ただ、恋愛に関して、『ゆか』は消極的。『かよ』は積極的。
仲良くなってわかったことは、『ゆか』も『かよ』も、幼稚園が一緒。『ゆか』は、小学校も一緒。『かよ』は、小学校は違った。それが、2人の距離を決めた感じ。
『ゆか』は、幼稚園から3+6+3+2で高校二年生の時点で、14年。ずっと、一緒にいた関係。しかも、幼稚園のいつからかは知らないけど、毎日のようにハグしてきたという関係。
今更、「王様ゲーム」で、2人に新しいことなどあるの?というくらい、いろいろな経験をしてきていそうな関係だったわ。
「王様ゲーム」の手引書を読みながら、『かよ』が、くじをペットボトルの中に入れて、振る。
そして、栓をして、栓に開けられた穴から、中に入れたくじが出てくるという感じだった。
シャカシャカという音がして、『かよ』がそのペットボトルをさらに振る。そして、
「『ゆか』ちゃんから」
と、言って手渡した。あまり気乗りしない感じだけど、流れに流される『ゆか』。くじが一本出てきた。「3」だった。
「つぎは『ヒロ』くん」
と、言われて、『ヒロ』に手渡す、『ゆか』。『ゆか』もくじを引いているし、わたしや『かよ』がやる気になっているので、仕方なくという感じで、出てきたくじを引っ張る『ヒロ』。でてきたのは、「1」だった。
「じゃあ、次は『とも』」
と、話す『かよ』。わたしが『ヒロ』から受け取ったペットボトルを振ると、出てきたのは、「王様」
「ということで、『とも』が王様ね。で、私は残りの「2」ということになりました」
と、発表するように話す『かよ』
「では、『王様ゲーム』の始まり、始まり」
と、ノリノリの『かよ』
その時になって思いだした。そう、そもそも、ここの住人の男子大学生と仲良くなったのは、『かよ』。しかも、このときも、男子大学生と連絡を取り合っていたのは『かよ』。
ということは、この「王様ゲーム」の備品一式や、あのコンドームをわざわざ置いていったのも、『かよ』が男子大学生と仕組んだ可能性があるかも?と思ったわ。