この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
SSS-EX 世紀末青春子守唄
第3章 『目を閉じておいでよ』
私も『ゆか』も『かよ』も、三人に共通するのは、みんな、いろいろ言っていても『ヒロ』が好きだということ。

『ゆか』が『ヒロ』を好きなことは、中学1年生のときからわかっていた。『かよ』が『ヒロ』を好きなことも、私は知っていた。ただ、恋愛に関して、『ゆか』は消極的。『かよ』は積極的。

仲良くなってわかったことは、『ゆか』も『かよ』も、幼稚園が一緒。『ゆか』は、小学校も一緒。『かよ』は、小学校は違った。それが、2人の距離を決めた感じ。

『ゆか』は、幼稚園から3+6+3+2で高校二年生の時点で、14年。ずっと、一緒にいた関係。しかも、幼稚園のいつからかは知らないけど、毎日のようにハグしてきたという関係。

今更、「王様ゲーム」で、2人に新しいことなどあるの?というくらい、いろいろな経験をしてきていそうな関係だったわ。


「王様ゲーム」の手引書を読みながら、『かよ』が、くじをペットボトルの中に入れて、振る。

そして、栓をして、栓に開けられた穴から、中に入れたくじが出てくるという感じだった。

シャカシャカという音がして、『かよ』がそのペットボトルをさらに振る。そして、

「『ゆか』ちゃんから」

と、言って手渡した。あまり気乗りしない感じだけど、流れに流される『ゆか』。くじが一本出てきた。「3」だった。

「つぎは『ヒロ』くん」

と、言われて、『ヒロ』に手渡す、『ゆか』。『ゆか』もくじを引いているし、わたしや『かよ』がやる気になっているので、仕方なくという感じで、出てきたくじを引っ張る『ヒロ』。でてきたのは、「1」だった。

「じゃあ、次は『とも』」

と、話す『かよ』。わたしが『ヒロ』から受け取ったペットボトルを振ると、出てきたのは、「王様」

「ということで、『とも』が王様ね。で、私は残りの「2」ということになりました」

と、発表するように話す『かよ』

「では、『王様ゲーム』の始まり、始まり」

と、ノリノリの『かよ』

その時になって思いだした。そう、そもそも、ここの住人の男子大学生と仲良くなったのは、『かよ』。しかも、このときも、男子大学生と連絡を取り合っていたのは『かよ』。

ということは、この「王様ゲーム」の備品一式や、あのコンドームをわざわざ置いていったのも、『かよ』が男子大学生と仕組んだ可能性があるかも?と思ったわ。
/15ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ