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第1章 妻狩り依頼・高慢女の鼻を折れ

医師から渡された書類と写真。

写真は、当然、妻の写真だ。

結婚式の写真は役に立たない。


新婚旅行のスナップに、

友人の結婚式の二次会で撮ったという

写真が役に立ちそうだ。


なるほど、顔立ちは、美形だ。

結婚式の二次会のドレス姿から、

スタイルの良さと、豊満なバストに、ヒップ。

あの医師には確かに勿体ない女かもしれない。


そして、開業資金を用意してくれる親がいて、

毎月の仕送りすらしてくれる親が付いている。

いわゆる、金持ちのお嬢様の典型と言えそうだ。


それにしては、躾ができていない。


あの医師の経歴を調べた。

なるほど、市立中学から県立高校、県立医科大学卒業。

貧相なわけだ。


それに比べて、妻の方は、

いわゆる、お嬢様学校をエスカレーターで女子大まで。

確かに、あそこは、お嬢様学校だが、

躾をしているとは聞いたことが無い。


単に寄付をくれる親がついている子供を預かるだけの学校。

ハッキリ言えば、クズ学校だ。

そこの卒業生か。


妻の親は・・・。

成功者で、海千山千という感じだが、娘には甘かったか。


妻の名前は、実華子。３４歳。

結婚して５年。子供はいない。

医師の名前は、哲夫。３６歳。

開業して４年。３２歳で開業は早いほうだ。

結婚は、お見合い。

哲夫医師が惚れた。

実華子は、周囲が結婚し始めていて、

取り残されたくなかったというのが本音か。


背が高くてグラビアアイドルのような容姿にスタイルの実華子。

それに引き換え、背が低くて、小太りで、顔も貧相な哲夫医師。


つり合いがとれていないのは、たしかだが。


哲夫医師は、結婚生活の維持を望み、

高慢な妻を躾けて欲しいということだった。



女を躾ける方法は、ただひとつ。

穴だ。


幸い、夫の哲夫医師は、大人しく真面目に見えるが、

俺の目が確かなら、その大人しさと真面目さの裏に、

間違いなく、サディストの面貌を持っている。


妻の実華子さえ、マゾに目覚めさせれば、

哲夫医師の持って生まれたサディストが目覚めるはずだ。