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第1章 妻狩り依頼・高慢女の鼻を折れ

俺は、実華子の行動パターンを夫の哲夫からの情報と、

俺なりの調査であぶり出した。

夫の哲夫医師は、

　　　妻は、デパートやブティック巡りが好きだ。

と、言っていたが、俺は信じない。

今ならネットで何でも買える。

　　　妻とは、半年以上セックスをしていない。

と、夫の哲夫医師は告白した。その時点で俺は確信した。

絶対に、実華子は不倫しているはずだと。

家を出た実華子のタクシーを俺は尾行した。

男との密会を押さえられれば、一気に、俺の仕事は進む。

タクシーを降りたのは、阪急西宮北口駅の近く。

想定外だった。西宮ガーデンズに入っていく。

本当に、デパートやブティック巡りをするつもりか・・・。

と、思いつつ、コインパーキングに車を入れて、走った。

見失ったか？と思った瞬間、

西宮ガーデンズから出てきた実華子を見つけた。

実華子の前にゲレンデが停まった。

後部座席に実華子が乗った。

俺は、また来た道を戻って、

コインパーキングから車を出して、

ゲレンデを追いかけた。

フェイントか。なかなかやる。

車は、山手幹線を走り、右折し、芦有道路方面に走った。

有馬まで、走り続けるゲレンデ。

その後ろを俺は尾行する。

気が付かれないように、車間距離は広めにとって。

車は、有馬の温泉街に入っていった。

歴史と格式のある旅館の駐車場に車は入っていく。

これでは、調査続行は難しい。

まして、２人で一緒にいたとしても、

ラブホテルじゃないだけに、

単に正当な理由があると言われれば、

逃げ切られてしまう。

密会という以上、

ラブホテルなどから出てくる現場を押さえられれば上出来。

しかし、高級旅館では難しい。

実際には、温泉旅館で、しっぽり、ぬっぽりはあるのだが。

様子をうかがうと、慣れている感じではない。

となると、不倫ではなく、ママ活かもしれない。