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幻影の胡蝶 〜桃源郷の寵妃達〜
第4章 美しき桃源郷
これが下の者達だったら……。
一斉に攻め立てられて、話し合いも何も出来ないだろう。
玄武に部屋まで案内されると、女人用の服を渡された。
「取り敢えず着替えておいで。」
そう言って渡された服は……。
下の者の服では無くて、屋敷付きの服だった。
受け取った服を確認すると、胡蝶は慌てて玄武を見た。
玄武は部屋にある上座に座り、笑顔で胡蝶を見返している。
「……話は…着替えてからにしようね。」
胡蝶は渡された服をギュッと握った。
(この人は…本当に私を気に入ったとでも言うのだろうか…。)
戸惑いながらも玄武に頭を下げて、服を着替える為に玄武の部屋を出た。
隣の部屋で胡蝶は濡れた服を脱ぐと、新しい服に袖を通した。
服を分かる事には意味がある。
もちろんここでの仕事をする事は変わりないが、部屋付きの服は四天王の屋敷を自由に行き来出来る事を意味している。
そんな権限が与えられた服なのだ。
部屋付きの服に着替えて玄武の部屋に戻ると、入って来た胡蝶を見て、玄武は目を細めた。
「……うん…似合ってるね。」
優しいその物腰に、顔が赤くなり体がモジッと動いた。
「もう少しこっちにおいで。」
「………………。」
呼べば自分の所に女人が来るだろう振る舞いは好きじゃ無い。
だけど玄武に呼ばれたら、恥ずかしいが彼の言う通り側まで向かった。
玄武の前に立つと、差し出された手に触れ、彼の目の前に座った。
「……ここの女人達は下の者と違いますね…。」
真っ直ぐに見てくる玄武に恥ずかしくて、胡蝶は少し顔を俯かせて色の無い話からし始めた。
一斉に攻め立てられて、話し合いも何も出来ないだろう。
玄武に部屋まで案内されると、女人用の服を渡された。
「取り敢えず着替えておいで。」
そう言って渡された服は……。
下の者の服では無くて、屋敷付きの服だった。
受け取った服を確認すると、胡蝶は慌てて玄武を見た。
玄武は部屋にある上座に座り、笑顔で胡蝶を見返している。
「……話は…着替えてからにしようね。」
胡蝶は渡された服をギュッと握った。
(この人は…本当に私を気に入ったとでも言うのだろうか…。)
戸惑いながらも玄武に頭を下げて、服を着替える為に玄武の部屋を出た。
隣の部屋で胡蝶は濡れた服を脱ぐと、新しい服に袖を通した。
服を分かる事には意味がある。
もちろんここでの仕事をする事は変わりないが、部屋付きの服は四天王の屋敷を自由に行き来出来る事を意味している。
そんな権限が与えられた服なのだ。
部屋付きの服に着替えて玄武の部屋に戻ると、入って来た胡蝶を見て、玄武は目を細めた。
「……うん…似合ってるね。」
優しいその物腰に、顔が赤くなり体がモジッと動いた。
「もう少しこっちにおいで。」
「………………。」
呼べば自分の所に女人が来るだろう振る舞いは好きじゃ無い。
だけど玄武に呼ばれたら、恥ずかしいが彼の言う通り側まで向かった。
玄武の前に立つと、差し出された手に触れ、彼の目の前に座った。
「……ここの女人達は下の者と違いますね…。」
真っ直ぐに見てくる玄武に恥ずかしくて、胡蝶は少し顔を俯かせて色の無い話からし始めた。