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幻影の胡蝶 〜桃源郷の寵妃達〜
第6章 寵妃になる為に…※
【胡蝶】はその桃源郷のルールを使って、1人1人四神達から愛を貰ったのだ。
その女人を愛したら、その腕に抱きたいと思うのは四神達も一緒だ。
玄武が言っていた。
【俺たちは独占欲が強い。】
それは、そう言う事なのだろう。
自分の寵妃は、自分だけの手の中に居て欲しい。
しかしここは桃源郷だ。
女人の為だけにある世界。
彼らは彼女達の脇役であり、主人公は彼女達なのだ。
四神は女人を愛してしまったら、赦しを乞うて、自分の寵妃になって貰うしか無い。
寵妃になる条件に、蘇りの玉を貰えれば、全員の寵妃になった時に蘇る事が出来る。
問題は……。
自分が【胡蝶】の様に、四神達に愛される事が出来るかだ。
だけど…、その提案をした時の玄武は、気分を害すかと思ったが笑っていた。
玄武ならもしかしたら、協力してくれるかもしれない…。
そんな細い期待が胡蝶の中にはあった。
カサっと人が草を踏む音がした。
その音が背後だったので、胡蝶は振り返った。
振り返った瞬間に目を見開いた。
同じ様に驚いた様に胡蝶を見ていたのは。
胡蝶が恋焦がれているその姿だった。
「……ここで、何してる?」
「………………。」
意外だった。
朱雀ならすぐにその場を離れると思ったが、声を掛けてきた。
「……見た通り、洗濯物です。」
「洗濯場はここでは無いが?」
そんな事を言われても、ここでやれと言われたのでしているだけだ。
朱雀の言葉には答えなくて、胡蝶は洗濯を続けた。
「………………。」
バシャバシャと洗濯する音だけが響いた。
………まだ居る…。
その女人を愛したら、その腕に抱きたいと思うのは四神達も一緒だ。
玄武が言っていた。
【俺たちは独占欲が強い。】
それは、そう言う事なのだろう。
自分の寵妃は、自分だけの手の中に居て欲しい。
しかしここは桃源郷だ。
女人の為だけにある世界。
彼らは彼女達の脇役であり、主人公は彼女達なのだ。
四神は女人を愛してしまったら、赦しを乞うて、自分の寵妃になって貰うしか無い。
寵妃になる条件に、蘇りの玉を貰えれば、全員の寵妃になった時に蘇る事が出来る。
問題は……。
自分が【胡蝶】の様に、四神達に愛される事が出来るかだ。
だけど…、その提案をした時の玄武は、気分を害すかと思ったが笑っていた。
玄武ならもしかしたら、協力してくれるかもしれない…。
そんな細い期待が胡蝶の中にはあった。
カサっと人が草を踏む音がした。
その音が背後だったので、胡蝶は振り返った。
振り返った瞬間に目を見開いた。
同じ様に驚いた様に胡蝶を見ていたのは。
胡蝶が恋焦がれているその姿だった。
「……ここで、何してる?」
「………………。」
意外だった。
朱雀ならすぐにその場を離れると思ったが、声を掛けてきた。
「……見た通り、洗濯物です。」
「洗濯場はここでは無いが?」
そんな事を言われても、ここでやれと言われたのでしているだけだ。
朱雀の言葉には答えなくて、胡蝶は洗濯を続けた。
「………………。」
バシャバシャと洗濯する音だけが響いた。
………まだ居る…。