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幻影の胡蝶 〜桃源郷の寵妃達〜
第7章 西の虎【白虎】…※
しかし、3人分の料理を1つの大きなお盆……。

(腕が曲げる……。)

胡蝶はお盆を待った腕をプルプルさせながら、青龍の屋敷に向かった。









早く下ろしたくて仕方無かったが、何とか青龍が居る寝屋まで辿り着く。








「あっ…ああんっ…青龍様!」

部屋の中から聞こえてくる女人の声。

この中で何が行われているかはすぐに分かった。








『早く開けて!!』

『出来る訳ないでしょう?!』

胡蝶は部屋の前で、一緒に来た【菊菜】に小声で言った。








菊菜が扉を開けてくれないなら、ここに料理をぶちまけそうだ。

その方が、歌姫から氷の様な目線を向けられる事は分かっている。








「青龍様!!お食事をお持ちしましたー!!」

『あんたー!!』

顔と同じ位、腕にも青筋が立っている。

いい加減扉を開けてくれなければもう限界だ。








一向に扉を開けてくれない菊菜に痺れが切れて、胡蝶は寝屋の扉を蹴破った。

『ひぃぃぃっ!』








真っ青になった菊菜をよそに、胡蝶は部屋の中に入っていくと、手前にあるテーブルにやっとお盆を置いた。

扉を開けた大きな音と、ガシャンと食器を置いた音に、寝台の方から声が漏れた。








「なっ何?!」

焦った様な女人の声に胡蝶は寝台に目をやると、重ねて垂らしてある御簾がユラリと揺れた。








薄い御簾を掻き分けて現れたのは、長身の暗い青髪を腰まで伸ばしている男だった。

他の四神と同じで、綺麗なその顔は不愉快さで少し歪んでいた。








太ももから鼠径部に掛けて描かれている青龍の刺青が、彼が誰かを示している。








それより何より胡蝶を驚かせたのは。

目の前の青龍が何も着ていないからだ。






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