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ポートレート – Portrait –
第4章 蝶になった小説家
KENは何も見えない真衣の不安をよそに、黙々と準備をしていた。
————えっ…前にも同じように全体的に、くすっぐたい感覚がする…顔にも何か少し固い物が当たってる…もしかして私…前と後ろで何かに挟まれてるの…。
「そのまま我慢してね」
「はい…」
————右手首に何か巻きついてきた…右腕にも巻きついて、前と後ろの物が、まとわりついて腕に密着してくる…もしかして…縄…このくすぐったい感じも縄…左腕にも同じようにまとわりついてくる…胸と背中にも挟みこまれるように…腰にも密着してくる…脚にも前後から挟みこまれて密着する…体全体が包帯で包まれたような感覚がする…。
シャッター音が3回、真衣の耳に届いた。
————えっ…KENさんが写真を撮ってる…いったい何が起きてるの…。
————えっ…前にも同じように全体的に、くすっぐたい感覚がする…顔にも何か少し固い物が当たってる…もしかして私…前と後ろで何かに挟まれてるの…。
「そのまま我慢してね」
「はい…」
————右手首に何か巻きついてきた…右腕にも巻きついて、前と後ろの物が、まとわりついて腕に密着してくる…もしかして…縄…このくすぐったい感じも縄…左腕にも同じようにまとわりついてくる…胸と背中にも挟みこまれるように…腰にも密着してくる…脚にも前後から挟みこまれて密着する…体全体が包帯で包まれたような感覚がする…。
シャッター音が3回、真衣の耳に届いた。
————えっ…KENさんが写真を撮ってる…いったい何が起きてるの…。