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ポートレート – Portrait –
第4章 蝶になった小説家
KENが真衣の目隠しを取る。真衣の目の前には、カメラの小さな画面があった。紫色の縄で作られた、二つの異なる模様の蜘蛛の巣に、体を挟まれていた。
表が正方形、裏が六角形を基調とした、幾何学模様ができていた。先程、腕から脚まで巻かれた縄により、二つの蜘蛛の巣が、真衣の体にピタッと、まとわりつく形で密着していた。
「これが今の真衣ちゃんの姿だよ」
「な…何ですか…これは…?」
「二つの蜘蛛の巣によって、身動きがとれない真衣ちゃんだよ」
————両脇の柱から伸びる縄で形成された、蜘蛛の巣に挟まれて、動けない私がカメラの画面にいた。顔だけ隙間から出して、あと全身は、縄でできた蜘蛛の巣で、完全に覆われていた。
表が正方形、裏が六角形を基調とした、幾何学模様ができていた。先程、腕から脚まで巻かれた縄により、二つの蜘蛛の巣が、真衣の体にピタッと、まとわりつく形で密着していた。
「これが今の真衣ちゃんの姿だよ」
「な…何ですか…これは…?」
「二つの蜘蛛の巣によって、身動きがとれない真衣ちゃんだよ」
————両脇の柱から伸びる縄で形成された、蜘蛛の巣に挟まれて、動けない私がカメラの画面にいた。顔だけ隙間から出して、あと全身は、縄でできた蜘蛛の巣で、完全に覆われていた。