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ポートレート – Portrait –
第5章 新発見の戸惑い
真衣は終始うつむき、元気なくKENとの電話を終えた。横になっても、理性を抑えられなかった自分に苛立ち、目を閉じる。体は今日の出来事をフラッシュバックさせ、真衣を苦しめた。明け方になりようやく眠りについた。
————日差しが強い…。今何時だろう…もう11時…。今日も30度近く気温が上がるのかな…。
真衣が気温を気にするには理由があった。全身についた縄の痕だった。昨夜にも気が付いていたが、一晩経てば消えるだろうと思っていた。真衣は恐る恐る、全身鏡の前に立った。
————うわ…落ちてない…服は予定変更…。
真衣はシャワーを浴び、全身を隠せる服装を必死に考えた。上は紺のデニムワンピにした。袖が手首をすっぽりと隠すのを確認できた。下は黒のトレンカにした。彼女自身、目を凝らして、生地の上から脚や足首に痕が見えないことを、きちんとチェックできた。髪は後ろに結んだ。
————日差しが強い…。今何時だろう…もう11時…。今日も30度近く気温が上がるのかな…。
真衣が気温を気にするには理由があった。全身についた縄の痕だった。昨夜にも気が付いていたが、一晩経てば消えるだろうと思っていた。真衣は恐る恐る、全身鏡の前に立った。
————うわ…落ちてない…服は予定変更…。
真衣はシャワーを浴び、全身を隠せる服装を必死に考えた。上は紺のデニムワンピにした。袖が手首をすっぽりと隠すのを確認できた。下は黒のトレンカにした。彼女自身、目を凝らして、生地の上から脚や足首に痕が見えないことを、きちんとチェックできた。髪は後ろに結んだ。