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第5章 新発見の戸惑い

「大丈夫だよ。真衣ちゃんは、新人賞を貰った時もそんな感じに怖くなったの？」

「えっ…？」

「ごめんね。ネットで真衣ちゃんに教えてもらったペンネーム『月星さくら』と入れると、賞の事や、作品の事が出てくるから、読んじゃったよ。真衣ちゃんの作品。すごくよかったよ」

「あ、ありがとうございます…。」

「それで…怖かった？」

「はい。私みたいな能力のない人間が、頂く賞じゃないと思いました。他にもっと力がある方がいますし、どうして私がって…」

「でも、今はどう…？」

「このまま作家として、やっていく自信はあります」

「じゃあ、せっかく気付くことができた、真衣ちゃんの魅力、昨日の新たな才能を人に認めてもらいたくないの？」