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ポートレート – Portrait –
第7章 ピアノに見守られて
KENが同じ鍵盤を今度は強く叩く。

「ァッ…」

今度は、体に力を入れないと耐えられない程の、電流のような刺激が真衣に流れてくる。

————いったい、どの音なの…。

「真衣ちゃん、ちょっとこっちに来て」

KENは真衣に手招きをして、鍵盤の方に来るように促した。

「はい」

「じゃあ…どの音が当ててみて。それで、その音を叩いてみて」

真衣は驚いた顔をし、隣に立っていたKENと目を合わせる。KENはゆっくりと頷いた。

「うーん。何となくですけど…これかな…」

真衣はゆっくりと鍵盤に中指を乗せ、音を出す。

「ぁっ…」

体に電流が走り、真衣の体はピクリと反応する。
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