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ポートレート – Portrait –
第7章 ピアノに見守られて
「っ…ぁぁ…」

KENは真衣を仰向けにし、彼女の乳首に、真衣の唾液で濡れた舌を這わせる。数回舐めただけでKENは顔を上げ、動きを止めた。真衣は彼の首に手を伸ばした状態で聞いた。

「KENさん…どうしたの…?」

「真衣ちゃん、ごめん。もうちょっと写真撮っていい?アイデアが浮かんできた…」

「はい…いいですよ…」

KENは真衣が答えると、近くにあった麻縄を持ち、彼女が男の首に伸ばした手首を揃えていた。

「縛るけど、もう少し我慢して…」

「は…はい…」

キスを終え、上半身を裸にされ、僅か数回だけ乳首を愛撫され、中断したら普通は熱が冷める。しかし、KENの言葉と縄を見た真衣の体は、冷めるどころか、さらに熱くなっていく。

女の目の前で、揃えられた手首に縄がかけられる。手首にぐるりと三度回され、手首の間にも通され、小さな結び目が作られた。
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