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天狐あやかし秘譚
第8章 針小棒大(しんしょうぼうだい)
思い出す。そもそも、あの店に入ろうとした時・・・
『綾音・・・本当に、ここでよいのか?』
『え?別に良いと思うけど。』
『そうか・・・まあ、主が良いのなら・・・』

それから、店員さんに向かって・・・
『おい、主(あるじ)よ・・・』
『ここのは、本当に食えるのか?』

私がトイレに行くときも・・・
『本当に、大丈夫なのか?』

まさか・・・まさか・・・まさか!!!!
ギン、とダリをにらみつける。
「まさか・・・ダリ・・・最初から・・・分かっていて?」
ダリがふと視線をそらすように横を向く。ついで、

フッ

小さく笑った。顔こそ冷静を装っているが、尻尾が背中の向こうで楽しそうに跳ねている。

こいつ・・・こいつ、こいつ、こいつ、こいつ!

おしっこ漏らすほど怖かったのに!
本気でダメかもって思ったのに!
心配して、本当に心配して、一生懸命守ろうとしたのに!

「ダリの・・・・ばかああああ!責任、とれえ!」

大きな倉庫に、乙女の怒声がこだました。
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