この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第9章 甜言蜜語(てんげんみつご)
♡ーーーーー♡
【甜言蜜語】蜜のように甘い言葉。聞いて快く感じる言葉。
甘い言葉でご機嫌を取っちゃうぞ!みたいな。
♡ーーーーー♡

やっぱ、こうなるのか・・・。

「そうでござる!そこで、拙者、現れる鬼火共をこの名刀『朧月』にて、切って切って切りまくったでござる!我が刀さばきのあまりの鋭さに、妖魅どもは恐れをなして、逃げ惑う、逃げ惑う!」
「すっごーい!芝ちゃん!!」
てこてこと家路につく私の後ろを清香ちゃんと芝三郎(標準的小学生の服装に化け直させた)がついてくる。さっきから真贋の怪しい芝三郎の武勇伝が聞こえてくる。清香ちゃんは真っ正直に信じて、すごい、すごいを連発していた。

はあ・・・・。

結局、涙目で追いすがる子狸の妖怪にほだされて、同行を許可してしまった。ダリが、ちまちま歩く二人の後ろをゆったりと歩いてくる。当然、人間モードだ。

だいたい!

私はぎろっとダリの方を睨む。あんたのこと、許してないからね!!
乙女の純情、もてあそびおってからに!!

「綾音殿!屋敷はまだでござるか!?」
キラキラとした目で芝三郎が見上げてくる。

はあ・・・。ため息がまた、ひとつ。なんか、すごい場所をイメージしている気がする。
うち、御殿でもなければ、お屋敷でもないんですけど。

とりあえず家についたので、戸を開ける。
大学時代から住んでいるアパートだよ・・・見るなら、見ろ!

「おお!・・・なかなかに物がたくさんある玄関でござるな・・・。して、母屋はどこでござる?」
ここが、部屋の全てですが・・・?
入口を開けるとすぐにキッチンとダイニング(割と狭め)、その奥に一応寝室兼くつろぐためのリビングルーム(ベッドあるから、こっちも結構狭い)。

「おおお・・・おうぅ・・・ぅ?」
あからさまにトーンが下がる。はいはい・・・分かってましたよ。分かってましたとも。
これだってね!バストイレ別だし、駅近だし、それなりに良いお家賃なんだから!!!
/172ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ