この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第86章 能鷹隠爪(のうよういんそう)
ペコリと頭を下げると、ぴゅーっと走り去ってしまった。おそらく、自分の衆の事務室に行ったのだろう。

「あーあ・・・完全にロックオンなのです」
「ひゃああ!!」

一体あれは何なんだと、日暮を見送っていた御九里に、背後から土門が突然声をかけた。

「な、土門・・・様!?」

ーなんであんたまで祓衆の事務室に来てんだよ!

その言葉を御九里は必死に飲み込む。土門はにやにやと笑いながら、御九里の肩に肘をかけて言った。

「日暮は処女なのです・・・そして、すっかり、君にほの字なのです・・・三十路の処女に惚れられたとなると・・・これはもう、結婚しかないのです・・・ふふふふふ・・・・」

不気味な笑いを残しながら、土門はそそっと去っていった。

ーそ・・・それだけを言いに!?

呆然とする御九里の手から、ぽとりと、先程日暮から渡された手提げが地面に落ちる。紙袋の中身は、愛がいっぱい詰まった、可愛らしいハート型クッキーの詰め合わせ、だった。
/1186ページ
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ