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天狐あやかし秘譚
第104章 【第20話 ヤンデレ】一途一心(いちずいっしん)
☆☆☆
「・・・と、いうわけなので、土門様・・・、占部から応援をひとりいただけないでしょうか?」
占部の事務室を訪れた九条が、土門にこれまでの経緯を説明した。
「はあ、分かりましたのです。要は一度きりしか目撃情報のない怪異の所在の探索及び、探索できなかったときのための方位除けの補助のためにひとり人員を・・・ということなのですね・・・ええっと・・・」

土門が室を見渡すと、ざわりと陰陽師たち・・・特に若い女性たちの間に緊張が走る。皆、互いに様子をうかがっているのだ。

『自ら手を挙げるべきか?』
『土門の采配を待つべきか・・・』

ジリジリとした緊張感の中、ひとりの女性陰陽師・・・清水小春が声を上げた。
「探索ならば私の式『紙童子』が役立つかと・・・』
そこを皮切りに次々と声が上がった。
「女型の怪異であれば水気であると思われます。水気ならば、私の木気の占術で探索可能かと・・・ここはわたくしが・・・」
と、工藤梅花(くどう かおる)が言ったかと思えば、
「方位除けでしたら、あたし!陰陽生のときは遁甲盤の研究をしてました!!」
などと、赤崎日巫女(あかざき ひみこ)が名乗りを上げる。

女たちが文字通り『色めきだって』いる中、明咲だけはパソコン画面を前に、カタカタと無言でキーを叩き続けていた。しかし、もしその視点を彼女の足元に向ける人がいたなら、彼女が先程から内股にぎゅっと力を込めて、その足を小刻みに震わせているのを見たはずだった。

そう、彼女は必死に我慢していたのだ。

九条が死ぬほど好きな彼女としては、本当は、いの一番に名乗りを上げたいと思っていたのだ。しかし、その反面、一度自分が声を上げてしまえば、最早抑えが効かなくなってしまうのが目に見えていたのだ。

『ダメ!今ここで、『私が!』なんて言ったら、好き好き100%が声にも顔にも態度にも全開で出ちゃう!!みんなみたいに控えめに言うなんて出来ないよ!』
『ああっ!赤崎さんまで!!・・・ど、どうしよう・・・どうしよう!!』
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