この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第14章 暗雲低迷(あんうんていめい)

「おらああ!」
怒号とともに剣を薙ぎ払うと、あっという間に女怪が四散し、道が拓ける。そこを進み、また溢れてきた女怪を薙ぎ払う。
「お前もやれや!」
土御門がダリに毒づくが、ダリは涼しい顔をしている。時折自分に襲いかかってくる女怪を片手で払い除けることはしても、積極的に周辺の女怪を祓おうとはしない。
手の内、見せへん気やな?
ま、ええわ。
土御門が女怪を祓い開いた道を進むということを繰り返して進むことおよそ10分。二人は一棟の高層マンションを目にしていた。
「見るからに、ここやな」
土御門が呟く。それもそのはず、そのマンションは壁にほぼびっしりと女怪がしがみつき、こちらに向かって牽制の叫びを上げていた。明らかに、この場所を守ろうとしている。
ここを落とせば、騒ぎも収束。
っていうか、こんなに女怪が湧いている理由も分かるやろ。
「ほな、行きますかね。天狐様も、綾音さんに頼まれてるんだから、きばってーな」
土御門が言うと、ダリがぎろっとにらみつけるようにするが、特に反論はしなかった。
やっぱりや・・・。
まあ、せいぜい、利用させてもらいましょう。
黒い妖魅があふれるエントランスに、二人は入り込んでいった。
怒号とともに剣を薙ぎ払うと、あっという間に女怪が四散し、道が拓ける。そこを進み、また溢れてきた女怪を薙ぎ払う。
「お前もやれや!」
土御門がダリに毒づくが、ダリは涼しい顔をしている。時折自分に襲いかかってくる女怪を片手で払い除けることはしても、積極的に周辺の女怪を祓おうとはしない。
手の内、見せへん気やな?
ま、ええわ。
土御門が女怪を祓い開いた道を進むということを繰り返して進むことおよそ10分。二人は一棟の高層マンションを目にしていた。
「見るからに、ここやな」
土御門が呟く。それもそのはず、そのマンションは壁にほぼびっしりと女怪がしがみつき、こちらに向かって牽制の叫びを上げていた。明らかに、この場所を守ろうとしている。
ここを落とせば、騒ぎも収束。
っていうか、こんなに女怪が湧いている理由も分かるやろ。
「ほな、行きますかね。天狐様も、綾音さんに頼まれてるんだから、きばってーな」
土御門が言うと、ダリがぎろっとにらみつけるようにするが、特に反論はしなかった。
やっぱりや・・・。
まあ、せいぜい、利用させてもらいましょう。
黒い妖魅があふれるエントランスに、二人は入り込んでいった。

