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天狐あやかし秘譚
第18章 【第5話 木霊】隋珠和璧(ずいしゅかへき)
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【隋珠和璧】この世に二つとない宝物。
あなたの貴重と、私の貴重は違うけど、大切にするよ、みたいな。
♡ーーーーー♡

これが・・・『社宅』?

私の目の前には、大きな日本家屋が広がっていた。門から入り口までアプローチ(もしかしたら日本家屋的には違う言い方があるのかな?)がちゃんとあるし、そして、そんなに広大ではないけど、お庭もある。

「お庭だああ!」
その庭を見て、清香ちゃんが喜んでいた。

こ・・・こんなところに住んでよいのですか?

ちょっとワクワクする。瀬良がいうには中はしばらく清掃等が入っていないので、掃除をする必要があるかもしれないが、3年前にリフォームはしてあり、暮らすのに不自由はないはずだという。

そう、この東京のやや郊外、とある市に位置する日本家屋こそ、宮内庁陰陽寮に就職した私にあてがわれた社宅、瀬良曰く『綿貫亭』なのであった。

ここに来るに至った経緯は、数日前に遡る。
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