この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第18章 【第5話 木霊】隋珠和璧(ずいしゅかへき)

☆☆☆
「どうぞ、ご自由に中を見てください。私はこのあたりで待ってますので」
瀬良によって、綿貫亭に案内された私達は、さっそく門をくぐり、アプローチを歩いてみる。
庭は手入れがされていないので、ちょっと雑然としているが、キレイにすれば、ガーデニングとかできるかもしれない。もしかしたら、私が密かに夢見ていた、家庭菜園的なこともできちゃうかも?!
玄関に向かって左手にやや広い部分があり、割と枝ぶりのよい木が生えている。その枝の一本はかなり丈夫そうなので、そこにブランコとかつけたら清香ちゃんや芝三郎の良い遊び場になりそうだ。
そんな夢みたいなことを考えていたら、がららら、と玄関の引き戸を開く音が聞こえた。どうやら清香ちゃんと芝三郎が待ちきれなくて、玄関を開けて入っていこうとしているようだ。ダリが二人のあとに続く。
「あ、待って!」
私も行くよ、と小走りに玄関に向かう。
『・・・ないで』
ん?なんか、女の人の声が聞こえたような気がする・・・。
しかし、周囲を見回してみても、誰もいない。
「ままー!すごいよー!お家ひろーい!」
奥から清香ちゃんの声がする。
気の・・・せいかな?
私もとりあえず、家の中に入ることにした。
「どうぞ、ご自由に中を見てください。私はこのあたりで待ってますので」
瀬良によって、綿貫亭に案内された私達は、さっそく門をくぐり、アプローチを歩いてみる。
庭は手入れがされていないので、ちょっと雑然としているが、キレイにすれば、ガーデニングとかできるかもしれない。もしかしたら、私が密かに夢見ていた、家庭菜園的なこともできちゃうかも?!
玄関に向かって左手にやや広い部分があり、割と枝ぶりのよい木が生えている。その枝の一本はかなり丈夫そうなので、そこにブランコとかつけたら清香ちゃんや芝三郎の良い遊び場になりそうだ。
そんな夢みたいなことを考えていたら、がららら、と玄関の引き戸を開く音が聞こえた。どうやら清香ちゃんと芝三郎が待ちきれなくて、玄関を開けて入っていこうとしているようだ。ダリが二人のあとに続く。
「あ、待って!」
私も行くよ、と小走りに玄関に向かう。
『・・・ないで』
ん?なんか、女の人の声が聞こえたような気がする・・・。
しかし、周囲を見回してみても、誰もいない。
「ままー!すごいよー!お家ひろーい!」
奥から清香ちゃんの声がする。
気の・・・せいかな?
私もとりあえず、家の中に入ることにした。

