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天狐あやかし秘譚
第20章 【第6話 夜道怪】一陽来復(いちようらいふく)
【第6話 夜道怪】

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【一陽来復】幸せを希(こいねが)うこと。
寒い冬のあとには、あったかい春が来るように必ず幸せは訪れると伝えたい、みたいな。
♡ーーーーー♡

私は時々夢を見る。とても怖い怖い夢。

そこは今住んでいるお家ではなくて、二階建てだけど、どのお部屋もなんだか暗い。夢の中の私はいつもビクビクしていて、小さい音がしてもビクッとする。

何が怖いのかよくわからないけど、とにかく静かにしてなくてはいけないし、笑っても泣いてもいけない。

だから、できるだけ息を殺して、じっとしている。

それでも、私が立てるちょっとした音で、階段を登ってアレが来る。
黒い、黒い、影のようななにか。

ソレは、黙って私を棒で叩いたり、蹴ったりする。痛くて辛くて苦しいけど、泣いたらもっと痛いことをされるので、私はうずくまって唇をぎゅっとして我慢する。

そのうち、誰かが来て、私とソレの間に入る。
その人は女の人。髪の毛の綺麗なその人は、私を必死に守ろうとしてくれる。
そして、いつも言うのだ。
「清香・・・清香、ごめんね・・・ごめんね」
涙をボロボロ流しながら、私を抱きしめる。そして、私を抱きしめるその女の人を、ソレは棒で打ったり、蹴飛ばしたりする。

やめて!やめて!
ひどいことしないで!!!

私が痛いのも嫌だけど、この人、この優しい人が痛いのはもっと嫌。
私がうるさくしたからこの人が殴られる。
私がいるからこの人がひどい目にあう。

なんとかしなくちゃ・・・守らなきゃ。
私が・・・私が、いなければ・・・いなければいいの?

ぎゅっとおめめをつぶって我慢する。いつも夢はここで終わる。
眼の前が真っ暗になって、終わる。

痛くて、辛い夢。
ままも、ぱぱもいないから、私は怖くて仕方ない。寂しくて仕方がない。

怖くて、寂しくて、辛くて、それで、目が覚める。

たまに見る、とても嫌な夢。
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