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天狐あやかし秘譚
第36章 雪月風花(せつげつふうか)

☆☆☆
次の日、疲れからかなかなか起き出せない芝三郎を叩き起こし、朝食を取ると、私は昨日考えた計画を発表した。
「今夜、クリスマス・パーティーをします!」
食卓にいる、芝三郎、ダリ、清香ちゃんは一同、ぽかんとする。
うん、予想通りの反応。
「綾音・・・くりすますとはなんじゃ?」
ダリが言うと、芝三郎が若干得意げに答えた。
「ダリ殿、くりすます、とはこの地の祭にござる。親しいもの同士で贈答物を交換したりするそうじゃ」
おお!芝三郎、意外と分かってるじゃないか。
「お祭り〜!!」
清香ちゃんがお祭というワードに反応する。
「して、ぱーてぃとは?」
「ふむ・・・それは拙者もわからない」
「クリスマスはお祝いだから、美味しいもの食べたり飲んだりしてパーッと騒ぐのよ」
「なるほど、宴・・・のようなものか」
「そうそう」
「うたげ〜!うたげ〜!」
清香ちゃん・・・多分、『宴』って言っても分かってないよね?
こんなやり取りを通し、おそらく、クリスマスの意味の95%は理解しないままのダリたちを巻き込み、私はクリスマス・パーティの準備に取り掛かった。
まずは、買い物である。
「はい!みんな!食べたいもの!」
「ふむ・・・酒がよい。あと、いなり寿司・・・かの」
ダリがいきなり和風で攻めてくる。まあ想定内。
「はんばーぐ!!」
清香ちゃん、かわいい。
「拙者は・・・肉が良い」
子供らしい。・・・狸って雑食だっけ?
あとはもちろんケーキも必要。それから、私もちょっと飲んじゃおっかなあとシャンパンも買おうと算段。パーティ料理については、昨日のうちにチェックしてあったので、概ね買い出しリストは頭に入っていた。あとは、部屋の飾りつけ、それから・・・そうだ、あれも必要か・・・。そして、そこに今の要望を組み合わせて・・・。
大体、買わねばならないものは承知した!
よし、いざ、買い出しに行こう。
次の日、疲れからかなかなか起き出せない芝三郎を叩き起こし、朝食を取ると、私は昨日考えた計画を発表した。
「今夜、クリスマス・パーティーをします!」
食卓にいる、芝三郎、ダリ、清香ちゃんは一同、ぽかんとする。
うん、予想通りの反応。
「綾音・・・くりすますとはなんじゃ?」
ダリが言うと、芝三郎が若干得意げに答えた。
「ダリ殿、くりすます、とはこの地の祭にござる。親しいもの同士で贈答物を交換したりするそうじゃ」
おお!芝三郎、意外と分かってるじゃないか。
「お祭り〜!!」
清香ちゃんがお祭というワードに反応する。
「して、ぱーてぃとは?」
「ふむ・・・それは拙者もわからない」
「クリスマスはお祝いだから、美味しいもの食べたり飲んだりしてパーッと騒ぐのよ」
「なるほど、宴・・・のようなものか」
「そうそう」
「うたげ〜!うたげ〜!」
清香ちゃん・・・多分、『宴』って言っても分かってないよね?
こんなやり取りを通し、おそらく、クリスマスの意味の95%は理解しないままのダリたちを巻き込み、私はクリスマス・パーティの準備に取り掛かった。
まずは、買い物である。
「はい!みんな!食べたいもの!」
「ふむ・・・酒がよい。あと、いなり寿司・・・かの」
ダリがいきなり和風で攻めてくる。まあ想定内。
「はんばーぐ!!」
清香ちゃん、かわいい。
「拙者は・・・肉が良い」
子供らしい。・・・狸って雑食だっけ?
あとはもちろんケーキも必要。それから、私もちょっと飲んじゃおっかなあとシャンパンも買おうと算段。パーティ料理については、昨日のうちにチェックしてあったので、概ね買い出しリストは頭に入っていた。あとは、部屋の飾りつけ、それから・・・そうだ、あれも必要か・・・。そして、そこに今の要望を組み合わせて・・・。
大体、買わねばならないものは承知した!
よし、いざ、買い出しに行こう。

