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天狐あやかし秘譚
第39章 有備無患(ゆうびむかん)

しかし、当のダリは、部屋に戻るやいなや、さあ、リラックスとばかりに狐神モード、浴衣姿に変化し、ころりと布団に横たわる。だいぶ現代社会に慣れたようで、テレビのリモコンを操作して、あれこれ見始めた。
ま、まあいいか・・・。
とりあえずお風呂いただくね、とダリに軽く声をかけて浴室に。木で作られた部屋は湯船にお湯を満たし、蒸気が上がると、よりその香りを強くした。爽やかな木の香りに包まれてゆったりお風呂に浸かると、旅の疲れが一気に溶け出すようだった。
・・・ダリも、入ったらいいのに。
でも、多分、ひとりじゃ入らないだろうな・・・。でもなあ、お風呂に呼んじゃうと・・・。きっと、始まっちゃうよね・・・えっち。
きっとそうなっちゃったら、私は正体なくなるまでトロトロにされてしまふ・・・。
照れ隠しに湯船に顔の半分まで浸かり、ぶくぶくと息を吐く。
でも、このお風呂広いから、ダリと一緒でも入れちゃう、きっとダリもあちこち京都のお友だちとかに会って疲れて・・・。
でも、えっちしちゃうと、私・・・。
乙女の葛藤である。ダリの手にかかると、手もなく、あっという間にトロかされてしまうのは、やっぱり恥ずかしい。なんだか、自分がものすごいエッチな娘になったみたいな気がして・・・。
でも、でも・・・
かなり長時間葛藤していたようで、のぼせて頭がぼーっとしてきた。
ああ、いけない、これ以上入ってると倒れてしまう。
意を決して、ざっと湯船から上がると・・・
「ひい!」
眼の前に、全裸のダリが立っていた。
「遅いのでな・・・心配で見に来たぞ」
にやりと笑う顔は心配をしていたというわけではないことを物語っている。確証はないが、先程までの私の葛藤を見抜いたうえで煽りに来た・・・という気がする。
視線が下につつつ・・・と。その先には、ダリの隆々とそそり立つ立派なモノが、何に隠されることもなく晒されていた。
湯船から上がる途中の中途半端な状態で固まる私。それを見下ろすダリ。
しばらく沈黙の刻が流れた。
「え・・・っと、ダリも一緒に・・・入る?」
ま、まあいいか・・・。
とりあえずお風呂いただくね、とダリに軽く声をかけて浴室に。木で作られた部屋は湯船にお湯を満たし、蒸気が上がると、よりその香りを強くした。爽やかな木の香りに包まれてゆったりお風呂に浸かると、旅の疲れが一気に溶け出すようだった。
・・・ダリも、入ったらいいのに。
でも、多分、ひとりじゃ入らないだろうな・・・。でもなあ、お風呂に呼んじゃうと・・・。きっと、始まっちゃうよね・・・えっち。
きっとそうなっちゃったら、私は正体なくなるまでトロトロにされてしまふ・・・。
照れ隠しに湯船に顔の半分まで浸かり、ぶくぶくと息を吐く。
でも、このお風呂広いから、ダリと一緒でも入れちゃう、きっとダリもあちこち京都のお友だちとかに会って疲れて・・・。
でも、えっちしちゃうと、私・・・。
乙女の葛藤である。ダリの手にかかると、手もなく、あっという間にトロかされてしまうのは、やっぱり恥ずかしい。なんだか、自分がものすごいエッチな娘になったみたいな気がして・・・。
でも、でも・・・
かなり長時間葛藤していたようで、のぼせて頭がぼーっとしてきた。
ああ、いけない、これ以上入ってると倒れてしまう。
意を決して、ざっと湯船から上がると・・・
「ひい!」
眼の前に、全裸のダリが立っていた。
「遅いのでな・・・心配で見に来たぞ」
にやりと笑う顔は心配をしていたというわけではないことを物語っている。確証はないが、先程までの私の葛藤を見抜いたうえで煽りに来た・・・という気がする。
視線が下につつつ・・・と。その先には、ダリの隆々とそそり立つ立派なモノが、何に隠されることもなく晒されていた。
湯船から上がる途中の中途半端な状態で固まる私。それを見下ろすダリ。
しばらく沈黙の刻が流れた。
「え・・・っと、ダリも一緒に・・・入る?」

