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天狐あやかし秘譚
第45章 奸佞邪智(かんねいじゃち)
でも、その背後で颯馬は更に苦しそうに喘いでいる。呼吸も難しくなっているようだ。

「あかん!・・・天狐はん!」
土御門が蛇之麁正を一閃させ、周囲の疫鬼を薙ぎ払い叫ぶ。真白が私達の方に目を向けたことに危機感を持ったのだ。
「綾音!」
ダリもまた、同様だった。二人の男たちが同時に術を発動する体勢に入る。

「天地開闢 四神天帝を奉る 霊光、星辰、日形、月形、極みて退けよ
 東方青帝土公、南方赤帝土公、西方白帝土公、北方黒帝土公、赤門より再拝せよ
 霊光剣戟 急急如律令!」
土御門が脇構えにした剣の切っ先にまばゆい光が収束していく。その光だけで周囲の疫鬼が退いていく。

「久方の 天つ風吹け 祓えたまへや
 霹靂(かむとけ)の 光る空より 射ねよ稲魂」
ダリもまたやりを中段に構え、朗々と謳い上げる。その声に呼応し、破魔の槍が震え、その身に雷光を帯びた。

「貫け!・・・四神霊光檄」
「雷槍よ・・・」

土御門が脇構えから横一閃に剣を振り上げる。ダリは中段から槍を突き出すように足を踏み込む。周囲にいる私達を傷つけないため、極限まで収束させた技を放つ二人。

土御門が放った水平の光る斬撃は真白の首を、ダリが放ったビームのような雷撃は真白の心臓を狙っていた。

ふたつの力が真白の上で交錯する。
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