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天狐あやかし秘譚
第47章 猪突猛進(ちょとつもうしん)

ぐう・・・
右手に違和感を感じる。見ると、私の右手が赤く炎症を起こしたようになっていた。とっさに袖をまくると、それは腕全体に広がっていて、背中の方まで続いているようだった。
まさか・・・!
意識すると、身体が重い。40度以上の高熱を出したかのようなだるさだった。身体の自由が効かないことが、疱瘡神の瘴気に晒されているせいばかりではないことに遅まきながら気づいた。
感染・・・している!?
赤咬病・・・。もしかしたら背中は真っ赤に染まっているのかもしれない。
村人同様、私も意識を持っていかれてしまうの?
でも・・・それでも!
「真白さん!お願い!・・・お願い!話を聞いて!!・・・分かって!!!」
渾身の力で叫ぶ。
「二ぃ・・・サま・・・・」
ふらふらと真白が私の首に手を伸ばしてくる。絞め殺す気・・・?
逃げなきゃ、と思ったが、身体が鉛のように重くなってて、まるで言うことを聞かない。体内が燃えるように熱い。呼吸が浅くなって、苦しくて、意識まで朦朧としてくる。
ダメ・・・このままじゃ・・・やられる!
右手に違和感を感じる。見ると、私の右手が赤く炎症を起こしたようになっていた。とっさに袖をまくると、それは腕全体に広がっていて、背中の方まで続いているようだった。
まさか・・・!
意識すると、身体が重い。40度以上の高熱を出したかのようなだるさだった。身体の自由が効かないことが、疱瘡神の瘴気に晒されているせいばかりではないことに遅まきながら気づいた。
感染・・・している!?
赤咬病・・・。もしかしたら背中は真っ赤に染まっているのかもしれない。
村人同様、私も意識を持っていかれてしまうの?
でも・・・それでも!
「真白さん!お願い!・・・お願い!話を聞いて!!・・・分かって!!!」
渾身の力で叫ぶ。
「二ぃ・・・サま・・・・」
ふらふらと真白が私の首に手を伸ばしてくる。絞め殺す気・・・?
逃げなきゃ、と思ったが、身体が鉛のように重くなってて、まるで言うことを聞かない。体内が燃えるように熱い。呼吸が浅くなって、苦しくて、意識まで朦朧としてくる。
ダメ・・・このままじゃ・・・やられる!

