この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第51章 堅忍不撓(けんにんふとう)
薄暗いバーの中。客は私と土門の二人だけ。
横並びにバーテーブルに座り、土門はレッドアイを、私はハイボールを。

レッドアイを飲みながら、土門はいやに上機嫌だ。
酒はあまり強くないというのが本当のようだ。あっという間に頬を染めて、目がとろりとする。肘をついて、私の方をニヤニヤと見つめてくる。
「へへへ・・・私で良ければ、とことん付き合いますよ?
 どうですこのまま、お姉さんとピロートークでも?宝生前さん!」
「大丈夫です・・・」
「私はあなたのこと、気に入っているのですが・・・」
「結構です」
「こんなに麗しい女子からお誘いしているというのに!」
「私の気持ちも聞いてほしいですね・・・」
「失恋の痛みは別の恋で・・・というのが定石なのです」
「あなたは範疇外です」
「まあ・・・!なんという失礼な!
 ヤッてみたら案外いいものかもしれませんよ・・・。
 私、これでも、名器なんですよ?」

ゲイからバイになる人もいますしね、と冗談とも本気ともつかない事を言う。
不器用な慰め方。それとも本気なのか?

まあ、直属ではないとしても、上司ですからね。
立ててあげなくてはいけない。
それに、今日、ひとりの真っ暗な家に帰るのは、たしかに辛いかもしれない。

「まあ、範疇外ですが、ここで朝まで飲むってのなら、付き合ってもいいですよ」
「付き合ってあげてるのは私の方なのです!」

わざとらしく、ムスッとして見せる。
範疇外だけど、その顔が少し可愛らしく感じられる。

明日、仕事だけど・・・まあ、いいか。
そう思いながらも、私としては珍しく、今夜は、この不器用で優しい、少し風変わりな上司に甘えてみることにした。
/671ページ
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ