この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第5章 天佑神助(てんゆうしんじょ)
とにかく走る。公園の中ほどで右に急旋回すると、狂骨は急には曲がれないようでガッシャンガッシャンとしばらく直進し、一旦止まる。よかった。俊敏性が低い!

だ・・・だけど・・・。この広い公園で捕まったら即死亡の鬼ごっことか、ホラー過ぎる。
狂骨がまた私の方に迫ってくる。はあ・・・はあ・・・大分疲れてきた・・・。で、でも、とにかく、逃げねば!

また方向を転換、と思ったら、疲れていたせいか、足がもつれて、転んでしまった。
まずい!
尻もちをついてしまい、立ち上がる間もなく、狂骨が目の前に。

「ふしゅうう・・・・」
口から嫌な音を出している。ガシャガシャと骨の擦れ合わさる音。胸の中にいる清香ちゃんが必死でもがいている。こっちを見ていないから、今度狂骨が私に攻撃してきたら・・・ダメかも・・・。

どうしよう・・・どうしよう・・・。

大きく狂骨が足を浮かす。ふ・・・踏み潰す気!?

そういや、東北で初めてダリに会った時も大足の妖怪に踏み潰されそうになったっけ?
あれは後で聞いたところ「大足」という名前そのまんまの妖怪だった。
ダリ曰く「タタラ神の足だろう」と。タタラ神・・・たしかに足一本だったな・・・。
ああ、あのあと、ダリとエッチなことして、気持ちよかったな・・・できれば・・・もう一度・・・

って!走馬灯している場合じゃない!!
ピンチ!私、命のピンチ!!!
/172ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ