この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第53章 奇想天外(きそうてんがい)
「私、ずっと自分ひとりでなんとかしなきゃって思ってました。みゆきもいて、私が頑張らなきゃって・・・。もともと、人に頼るの、すごい苦手・・・だったんです
 でも、こうしてみると、ひとりでって、もう限界だったんだなって。本当はめげちゃいそうだったんだって、今更気づきました。
 だから、浦原さんに助けてもらって、すごく嬉しくて・・・」
俯いた目からまた涙がぽろぽろとこぼれていた。

なんだか、清美さんの気持ちはわかる気がする。私もそう思っていた。騙されたのだってクビになったのだって、人から言わせれば『自己責任でしょ』とか言われそうで、弱音すら吐けなかった。実家の親にも心配かけたくなくて言えなかった。

「今日、よかったら泊まっていってよ。大変な時は、ちょっとくらい人に頼っていいと思うんだよね・・・。」
私が言うと、清美さんは俯いたまま小さく頷いてくれた。
/726ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ