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天狐あやかし秘譚
第61章 怒髪衝天(どはつしょうてん)
そんな宝生前を尻目に、土門は大鹿島と話し続ける。
『えびす神と言えば、イザナギとイザナミが最初に産んだと言われている日本最古の神のひとりと言ってもいい存在ですよねえ。それと実際に会話を交わしたというのです!実はわたくし、昨日、綾音さんにインタビューさせていただいて・・・その解釈に、祭部の観点からアドバイスいただける人がいると・・・』
そう言って、ちらりと土門は宝生前の方を見た。その目が、熱い興味を持った視線を送る宝生前とそれとバッチリあってしまう。そして、男女の機微にめっぽう疎い我が衆のボスであるところの大鹿島は、二人の目が合ったのをどう勘違いしたのか、

『宝生前、ちょうどいいですから、お手伝いして差し上げなさい』

と、言ったのだ。こうして、午後いっぱい、いや、退庁時間になっても自席に戻ってこなかったところを見ると、アフター5も含めて、宝生前は土門に連れ回されたのだろうと想像された。

基本、大鹿島も敷島も箱入り娘と言うか、幼い頃から厳しい修行を積んでいて、世間離れしていて、恋愛沙汰には疎いのだ。私としては、土門は1000%宝生前が好きなのは確実だし、見てて面白くすらあるのだが、あの二人は「最近、土門様がよくいらっしゃいますね」「そうねえ」などと言い合っており、全く気づいていない様子だった。

こんなことが続いて、そして今日が3日目、というわけである。
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