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天狐あやかし秘譚
第7章 【第3話 狐狸の戦い】迷者不問(めいしゃふもん)

でも、キャッキャと喜んで売り場を走り回る清香ちゃんを見ていると幸せな気持ちになる。意外だったのは、ダリもあれこれ選ぼうとしてくれていることだ。うーん・・・いいパパになるのかな?
将来、家族が増えたら・・・こんな感じなのかな?ダリが・・・ぱぱ?
ぽっ、とちょっと顔が赤くなる。
ブルブルと頭を振る。そ、そもそも妖怪と結婚ってできるのかしら・・・。
あああ!どうしても妄想が甘い方に流れていく・・・。
あれ?
あらぬ方向を見て妄想を展開していた私の視界の端に確かに捉えた。着物の子ども。
やっぱりいた!
柱の陰に隠れてこっちをじーっと見ている。赤い着物を着た、おかっぱ頭の女の子だ。
私と目が合うと慌てて引っ込んでしまう。
なんだろう?超場違い・・・。
「ままー!これー。清香、着てみたーい!」
清香ちゃんの声ではっと我に返る。
「はいはーい。今いくよー」
私は何着か服を抱えている清香ちゃんを試着室に連れていくことにした。
将来、家族が増えたら・・・こんな感じなのかな?ダリが・・・ぱぱ?
ぽっ、とちょっと顔が赤くなる。
ブルブルと頭を振る。そ、そもそも妖怪と結婚ってできるのかしら・・・。
あああ!どうしても妄想が甘い方に流れていく・・・。
あれ?
あらぬ方向を見て妄想を展開していた私の視界の端に確かに捉えた。着物の子ども。
やっぱりいた!
柱の陰に隠れてこっちをじーっと見ている。赤い着物を着た、おかっぱ頭の女の子だ。
私と目が合うと慌てて引っ込んでしまう。
なんだろう?超場違い・・・。
「ままー!これー。清香、着てみたーい!」
清香ちゃんの声ではっと我に返る。
「はいはーい。今いくよー」
私は何着か服を抱えている清香ちゃんを試着室に連れていくことにした。

