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天狐あやかし秘譚
第67章 危急存亡(ききゅうそんぼう)
「あ・・っ!」
身体が、溶かされていく。心が解けていく。
安らぎの中に全身がたゆたって、快感を強く受け入れていかれるようになる。

「綾音・・・愛しているよ」
乳房に、肩に、首筋に、そして頬に唇に
緋紅さんのキスが降ってくる。

つぷり、と指先がとろとろになった女の芯に沈んできた。なんの抵抗もなく彼の指を咥えこんでしまう。

ああ、そういえば、こんなふうに蕩けてしまうことに、
最初は随分戸惑ったっけ?

パンツが脱がされ、その下のアンダーウェアを抜き取られる。もちろん、彼のモノを心待ちにしている私は、腰をくいっとあげて脱がせるのに協力してしまう。彼を見ると、いつの間にか、彼自身も上半身がすでに裸になっていた。

「ああ・・・抱いて・・・抱いて・・・緋紅さん・・・」
優しく抱きしめられる。肌と肌が密接にふれあい、彼の体温が染み込んでくる。大きな手で頭を撫でられ、その手が首筋におりてくる。キスを一度、そして、二度。
太もものあたりに、彼の固くなったモノが当たり、それを感じてドキドキする。最初に見た時はあんなにびっくりしたのに・・・そうだ、最初に彼のモノを見て、愛おしくて愛おしくて思わず口に含んでしまったんだった。

山奥の温泉に行ったとき、だったっけかな?
あのときは本当にすごかった。貸切露店風呂の中で何度も彼の舌でイかされて・・・。

「ひやあ!」

思い出に浸っていると、彼の舌が私のアソコを舐めあげてきた。彼の舌技にあっという間にトロかされるのはあの時と同じ・・・いや、あの時は最初だったからかな?もっと衝撃的だったように思う。

きっと、身体を重ねていくうちに、私も女として成熟してきたのだろう・・・

じんじんと気持ちよく感じる・・・
ああ・・・私ばっかりじゃなくて、あなたも・・・あなたも・・・

「ひ・・・ぐれさんのも・・・舐めたい」
言うと、彼が嬉しそうにしてくれる。そんなに喜んでくれるなら、いっぱいしてあげる。いっぱい、私のお口で、身体で気持ちよくなってほしいから・・・。
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