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人外に愛される【短編集】
第1章 インキュバスくんは愛したい
「!っ大丈夫だよ!何でも無い!!」

嘘だった。

急に近付いてきた彼女から、フワッといい匂いがした。






更に痛む下半身を、彼女にバレない様に手で握りしめた。

そうしていても、体の疼きは全然治らない。






「…ここは危ないから、早く森を出よう……。」

今は悪魔の俺が居るから、魔物も迂闊には手出ししてこない。

だけど、その淫魔がまだ能力の無いなり損ないだと分かった瞬間、2人共襲われてしまう。







俺は彼女の手を握ると、足早に歩き出した。

黙って俺の手に引かれている彼女の事を気遣う事も出来ずに。

俺は初めて襲われた体の疼きに耐えるしか出来なかった。







しばらくして、森の出口まで来ると、遠くに村の明かりが見えた。

数キロ先に、少女を探している村人達も確認出来た。






ここで彼女と離れても、もう大丈夫だろう。

そう思って俺は、彼女の手を離した。






「…真っ直ぐ行けば、村に着くよ…。」

俺は彼女の顔を見ないで声だけかけた。

後ろ姿でも、耳まで真っ赤になっているのは気付いているだろう。







「…あなたは行かないの?」

「俺は大丈夫だから。」

中々村へ帰らない少女の背中を俺は押した。






一歩、少女が歩き出す度に、その体を押さえつけて引き戻したい感覚と戦っていた。

彼女の匂いが遠くなる事に気が狂いそうだった。







最初は俺を気遣って振り向いていた少女も、次第に足早に村に向かって行った。





「っ!はぁっ!……はぁ……はぁっ!!」

少女の姿が見えなくなって、やっと俺は思い切り空気を吸えた。

「うっ…うぅ…。」






痛みではち切れそうな自分の下半身が、あり得ないほど勃起している事に、やっと気が付いた。



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