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❤淫欲母子禁忌旅情❤
第2章 旅の始まり
悠を託されてからの10年間、沙織の心に刻まれているのは、「理想の姿」という重い鎖だった。長い黒髪をきちんとまとめ、清楚で品格のあるスタイルを貫き通した自分。大きな瞳と柔らかな微笑みで知的な印象を保つために費やした日々。
健康と美容に気を使い、年齢よりもはるかに若くこの肉体と精神を維持し続けた。
学校では、生徒や保護者から揺るぎない信頼を寄せられる存在だった。清純で知的なオーラを纏い、落ち着いた色合いのスーツや控えめながら洗練されたブラウスを選び取る。教壇では、凛とした姿勢で規律を重んじ、全てを律する者として振る舞い続けた。生徒一人ひとりに真正面から向き合い、「正しい生き方」を説く理想的な教師としての姿を演じながら。
社会的責任感を胸に抱え、揺るがない外面を装う彼女の内側には、誰にも知られることのない、密やかな渦が巻いていた。

次にこの部屋へ戻ってきたとき、この場所は果たしてどんな風に見えるのだろうか――。
父親を知らない悠は、いつか私を恨むのだろうか……。
「この体。この顔。そして……この抑えきれない思い……。」
沙織は微かに吐息を漏らし、心の奥底で揺れる感情を静かに飲み込んだ。

沙織は胸の内に湧き上がる卑猥で不貞な思いを、静かに、しかし抑えきれないほどの強さで意識する。それでも彼女は、自身を律するために言い聞かせるように呟く。
「これまでに費やした時間……すべては、今日という日のために注ぎ込んできた。」
母としての務めも、教師としての役割も、何一つおろそかにしてこなかった。そう信じることで、彼女は自らの内に巣食う影を沈めようとした。
最後に一度だけ部屋を見回し、深く息を吐く。そうして沙織は、自らの決意を胸に秘め、静かに部屋を後にした…。
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