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❤淫欲母子禁忌旅情❤
第2章 旅の始まり

サングラスを着けて、朝の静寂を振り払うように、沙織はアクセルを静かに踏み込んだ。車が動き出すと、旅路の静かな始まりを告げるかのように、FMラジオから柔らかな音楽が流れ出した。
車は静かにスタートし、通い慣れた世田谷の道を抜け、目指すは鎌倉の古都。時計を見れば、7時を回ったころだ。まだ朝の交通は少なく、渋滞の心配もなさそうだ。環状八号線を通り、玉川インターチェンジで第三京浜に乗る、多摩川を越えて川崎方面へと一路郊外へと向かう。窓から見える景色は徐々に変わり始め、都会の喧騒から郊外の穏やかな風景へと移り変わっていった。
「鎌倉、何年ぶりだろう?」沙織は、ふと思い出したように口を開いた。
「前に行ったのは、僕がまだ幼稚園の頃だね。確か、あのときは友達家族も一緒だったよね…。」悠は遠い記憶をたどるように、景色をぼんやりと見つめた。
「ああ、そうだったわね。」沙織は、悠の幼かった頃の笑顔を思い出し、今はもうお子様ではない息子の横顔にふと視線を送る。その瞳の奥に、かつての幼さを残しつつも、少年としての輪郭がはっきりと浮かび上がっている彼に、母親としての距離感を保とうとする自分を意識した。「あの頃はまだ鎌倉の大仏がすごく大きく感じたけど、今日はまた違った風景が見えるかもしれないわね。」沙織の声には、懐かしさとともに、今回の旅に対する新しい期待が滲んでいた。
車のハンドルを握りながら、沙織は悠をちらりと見やった。彼が助手席でリラックスしながらスマホをいじる姿が、どこか無防備で愛おしい。けれど、その愛しさは単なる親子の関係を超えた、複雑な感情となって胸の奥に響いていた。悠がそこにいること、それ自体が沙織にとって特別なことのように感じられた。車窓の外を見つめるうち、彼女の心はさらにざわつき始める。
数回の車線変更が落ち着くと、車速が上がり、周囲の景色がどんどん流れていく。都会の風景から徐々に離れ、緑が増えていく山間の風景が広がり始めると、その変化に合わせるように、沙織の内なる感情も高まっていった。いつもは冷静で落ち着いた自分が、どうしてこんなに彼のことを意識してしまうのか。自分自身を抑えようとしても、心の奥底に湧き上がる思いは止められない……。
車は静かにスタートし、通い慣れた世田谷の道を抜け、目指すは鎌倉の古都。時計を見れば、7時を回ったころだ。まだ朝の交通は少なく、渋滞の心配もなさそうだ。環状八号線を通り、玉川インターチェンジで第三京浜に乗る、多摩川を越えて川崎方面へと一路郊外へと向かう。窓から見える景色は徐々に変わり始め、都会の喧騒から郊外の穏やかな風景へと移り変わっていった。
「鎌倉、何年ぶりだろう?」沙織は、ふと思い出したように口を開いた。
「前に行ったのは、僕がまだ幼稚園の頃だね。確か、あのときは友達家族も一緒だったよね…。」悠は遠い記憶をたどるように、景色をぼんやりと見つめた。
「ああ、そうだったわね。」沙織は、悠の幼かった頃の笑顔を思い出し、今はもうお子様ではない息子の横顔にふと視線を送る。その瞳の奥に、かつての幼さを残しつつも、少年としての輪郭がはっきりと浮かび上がっている彼に、母親としての距離感を保とうとする自分を意識した。「あの頃はまだ鎌倉の大仏がすごく大きく感じたけど、今日はまた違った風景が見えるかもしれないわね。」沙織の声には、懐かしさとともに、今回の旅に対する新しい期待が滲んでいた。
車のハンドルを握りながら、沙織は悠をちらりと見やった。彼が助手席でリラックスしながらスマホをいじる姿が、どこか無防備で愛おしい。けれど、その愛しさは単なる親子の関係を超えた、複雑な感情となって胸の奥に響いていた。悠がそこにいること、それ自体が沙織にとって特別なことのように感じられた。車窓の外を見つめるうち、彼女の心はさらにざわつき始める。
数回の車線変更が落ち着くと、車速が上がり、周囲の景色がどんどん流れていく。都会の風景から徐々に離れ、緑が増えていく山間の風景が広がり始めると、その変化に合わせるように、沙織の内なる感情も高まっていった。いつもは冷静で落ち着いた自分が、どうしてこんなに彼のことを意識してしまうのか。自分自身を抑えようとしても、心の奥底に湧き上がる思いは止められない……。

