この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
❤淫欲母子禁忌旅情❤
第2章 旅の始まり
サングラスを着けて、朝の静寂を振り払うように、沙織はアクセルを静かに踏み込んだ。車が動き出すと、旅路の静かな始まりを告げるかのように、FMラジオから柔らかな音楽が流れ出した。

車は静かにスタートし、通い慣れた世田谷の道を抜け、目指すは鎌倉の古都。時計を見れば、7時を回ったころだ。まだ朝の交通は少なく、渋滞の心配もなさそうだ。環状八号線を通り、玉川インターチェンジで第三京浜に乗る、多摩川を越えて川崎方面へと一路郊外へと向かう。窓から見える景色は徐々に変わり始め、都会の喧騒から郊外の穏やかな風景へと移り変わっていった。

「鎌倉、何年ぶりだろう?」沙織は、ふと思い出したように口を開いた。

「前に行ったのは、僕がまだ幼稚園の頃だね。確か、あのときは友達家族も一緒だったよね…。」悠は遠い記憶をたどるように、景色をぼんやりと見つめた。

「ああ、そうだったわね。」沙織は、悠の幼かった頃の笑顔を思い出し、今はもうお子様ではない息子の横顔にふと視線を送る。その瞳の奥に、かつての幼さを残しつつも、少年としての輪郭がはっきりと浮かび上がっている彼に、母親としての距離感を保とうとする自分を意識した。「あの頃はまだ鎌倉の大仏がすごく大きく感じたけど、今日はまた違った風景が見えるかもしれないわね。」沙織の声には、懐かしさとともに、今回の旅に対する新しい期待が滲んでいた。

 車のハンドルを握りながら、沙織は悠をちらりと見やった。彼が助手席でリラックスしながらスマホをいじる姿が、どこか無防備で愛おしい。けれど、その愛しさは単なる親子の関係を超えた、複雑な感情となって胸の奥に響いていた。悠がそこにいること、それ自体が沙織にとって特別なことのように感じられた。車窓の外を見つめるうち、彼女の心はさらにざわつき始める。

数回の車線変更が落ち着くと、車速が上がり、周囲の景色がどんどん流れていく。都会の風景から徐々に離れ、緑が増えていく山間の風景が広がり始めると、その変化に合わせるように、沙織の内なる感情も高まっていった。いつもは冷静で落ち着いた自分が、どうしてこんなに彼のことを意識してしまうのか。自分自身を抑えようとしても、心の奥底に湧き上がる思いは止められない……。
/28ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ