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❤淫欲母子禁忌旅情❤
第2章 旅の始まり

最後に訪れたあじさい路では、咲残った僅かな紫陽花が葉陰に隠れながらも石畳と木々の緑が織りなす風景が美しかったが、沙織の心はすでに悠への想いに支配されていた。道すがら現れる小さな地蔵たちの優しい表情に癒されながらも、彼女の胸の中では、悠を独占したいという切実な欲求が渦巻いていた。そして、見晴台から眺める青空と海の絶景も、彼とともにいるからこそ輝いて見えるのだと気づいた。隣に立つ悠の肩越しに見える景色よりも、彼そのものが沙織にとって唯一の絶景だった。
再び山門に戻る頃には、西に傾斜した夏の日差しが一層強さを感じていたが、沙織の胸に燃え上がる感情は、それ以上に激しく熱かった。「悠……」その名前を心の中で繰り返し呼ぶたびに、彼への想いがさらに募っていく。地蔵たちが優しく微笑むように「またおいで」と語りかけてくるが、沙織は心の中で呟いていた。「いいえ、私が欲しいのはもうこの場所ではない……悠、あなただけ……」その想いは、夕暮れを迎えようとする日差しに照らされた長谷寺で、二人だけの物語を深く刻み込んでいった……。
再び山門に戻る頃には、西に傾斜した夏の日差しが一層強さを感じていたが、沙織の胸に燃え上がる感情は、それ以上に激しく熱かった。「悠……」その名前を心の中で繰り返し呼ぶたびに、彼への想いがさらに募っていく。地蔵たちが優しく微笑むように「またおいで」と語りかけてくるが、沙織は心の中で呟いていた。「いいえ、私が欲しいのはもうこの場所ではない……悠、あなただけ……」その想いは、夕暮れを迎えようとする日差しに照らされた長谷寺で、二人だけの物語を深く刻み込んでいった……。

