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イツキとタマキ 〜本通り商店街〜
第1章 イツキとお絵描き
「タダで頂くわけにはいきませんよ」
「そんなたいしたモンじゃないじゃない?」
「じゃあ、なにか代わりにお手伝いする事があったらおっしゃってくださいね、ボクで良ければお手伝いしますので!こう見えても力はありますから!」
「あはははっ!そんなガリガリなジロウ君に?
わたしのほうがきっと力があるわよ」
たしかに大柄な体格のショウコさんのほうが力は強そうです
すいません、非力で
ボクらは画材屋さんを出て、みんなが待つ川沿いを歩いていました
「あ、そうだわ、お手伝いというわけではないんだけどお願いしたい事があったわ
ジロウ君がイヤじゃなかったら……」
「………?」
それだけ言って、橋のたもとでショウコさんとは別れました
そのあとは描きかけていた絵を仕上げて、ヨシエさんはそろそろ夕方のお店の準備があるからと戻っていかれました
ボクたち3人で暗くなるまで絵を描いて過ごしました
夜は前のように中華料理屋さんで晩ごはんをいただきます
結局お店の壁に飾られたのはヒデオ君の赤いバイクの絵でした
ふたりの少年の絵が並ぶと、なんだか画廊のような雰囲気になりますね
店長の夏(か)さんも
「生ビールのオネエチャンの水着のポスターも悪くねぇけどよ? こうして絵を飾るなんて高尚な店みたいになってきたな!」
とご満悦でした
ちなみにこっそり厨房のほうを覗くと、ちゃっかり奥さんの川の絵も飾ってありました
お店が忙しくなってきたので、ボクらは店を出ることにします
お会計をしてもらっているとき、奥さんが
「今度はお出かけしてみたいわね、絵を描きに」
と言っていたので、ヨシエさんもけっこう楽しかったようでした
「そんなたいしたモンじゃないじゃない?」
「じゃあ、なにか代わりにお手伝いする事があったらおっしゃってくださいね、ボクで良ければお手伝いしますので!こう見えても力はありますから!」
「あはははっ!そんなガリガリなジロウ君に?
わたしのほうがきっと力があるわよ」
たしかに大柄な体格のショウコさんのほうが力は強そうです
すいません、非力で
ボクらは画材屋さんを出て、みんなが待つ川沿いを歩いていました
「あ、そうだわ、お手伝いというわけではないんだけどお願いしたい事があったわ
ジロウ君がイヤじゃなかったら……」
「………?」
それだけ言って、橋のたもとでショウコさんとは別れました
そのあとは描きかけていた絵を仕上げて、ヨシエさんはそろそろ夕方のお店の準備があるからと戻っていかれました
ボクたち3人で暗くなるまで絵を描いて過ごしました
夜は前のように中華料理屋さんで晩ごはんをいただきます
結局お店の壁に飾られたのはヒデオ君の赤いバイクの絵でした
ふたりの少年の絵が並ぶと、なんだか画廊のような雰囲気になりますね
店長の夏(か)さんも
「生ビールのオネエチャンの水着のポスターも悪くねぇけどよ? こうして絵を飾るなんて高尚な店みたいになってきたな!」
とご満悦でした
ちなみにこっそり厨房のほうを覗くと、ちゃっかり奥さんの川の絵も飾ってありました
お店が忙しくなってきたので、ボクらは店を出ることにします
お会計をしてもらっているとき、奥さんが
「今度はお出かけしてみたいわね、絵を描きに」
と言っていたので、ヨシエさんもけっこう楽しかったようでした