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第11章 訪ねてきたマゾ妊婦

「じゃあ玲子さん、そこでチンチンポーズしてもらおうかしら？」
「チンチン、ポーズですか？」
「ほら、ウサギ跳びのポーズでしゃがんで、両手はまねき猫みたいに曲げて、両膝は横に開いてオマンコがよく見えるようにするの」
　わ、分かりました、と言うと、玲子は言われた通りのポーズになった。身体中に落書きされた変態文字も丸見えで、玲子はすっかり変態女だ。すれ違う無数の人々が軽蔑したような視線を投げかけ、そのリードを持っている女店員も恥ずかしそうにしている。
「玲子さん、すっかり変態のマゾペットになっちゃいましたねぇ」
　ビデオ撮影をしながら、坂ノ下が言う。
「どうですか、すべてさらけ出して気持ちいいでしょう」
「はい、ご主人さま……」
　と、玲子はグチョグチョのオマンコが丸見えのポーズで答える。
「じゃあ、そこでオシッコしましょう」
　えっ、と一瞬、玲子はためらったが、分かりました、オシッコします、と恥ずかしそうに言うと、ちょろちょろと放尿を始めてしまったのだ。地下街に全裸でしゃがんでオシッコする変態妊婦に、人々は驚き、避けながら早足で立ち去っていく。そうして、ペットショップで玲子の首輪とリードを買った坂ノ下たちは、また、玲子を四つんばいで歩かせながら地下街を歩き回り、妊婦が全裸で犬のようにお散歩するという変態ビデオを撮っていったのだった。