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女性のための犯され短編集
第14章 父親の友人に犯される

 事務所はこじんまりとしたワンルームで、デスクとソファ、本棚が並んでいた。

「ちょっと待っててね」

 彼が奥の棚からタオルを取ってくる間、彼女は玄関に立ったまま、濡れた制服の裾をぎゅっと絞った。

「はい、これで拭いて。風邪引くよ」

「ありがとう…」

 タオルを受け取って服や頭を拭き終わると、中へと通される。

 ソファが濡れないようにタオルを敷いて座っていると、その後キッチンで何かゴソゴソやっている音が聞こえ、しばらくして、温かいお茶の入ったマグカップを持って戻ってきた。

「暖かいもの飲んで、少し落ち着きな。雨、やむまでここにいてもいいからね」

「うん…助かります」

 彼女はマグカップを両手で包み込んで、ほのかな温もりに安堵した。雨音が窓を叩く音が、静かな部屋に響いている。

(やっぱりこの人、優しいな…)

 昔から父親と一緒に笑い合ってる姿しか知らなかったけど、こうやって二人きりで話すのは初めてだ。少し大人っぽい雰囲気と、穏やかな声に、彼女の心がほぐれていく。


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