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女性のための犯され短編集
第15章 最終電車で犯される

 そして彼女のスカートが…少しずつずり上がっていく。

(やめて……!やめてよ……!)

 心の中で叫ぶが、声にはならない。目を閉じたまま、寝たふりを続けるしかできない。相手が何をしようとしているのか、考えるだけで吐き気がする。

「もっとさ、見てみようぜ」

「うん……」

 カサカサと布が擦れる音。彼女のスカートの裾が完全にめくられ、下着が露わになる。

 冷たい空気が太ももに当たる感触に、身体が震えそうになった。

「……すげえ」

「……白いパンツだ」

 二人の声に興奮が混じり始めている。彼女の耳に届くその声は、好奇心と緊張が入り混じったものだ。

 まだ子供っぽい口調なのに、やっていることはあまりにも異常で、彼女の頭は現実を拒絶しかけていた。

 ──スルッ

 そしてついに下着の縁に指がかかった瞬間、彼女の全身が凍りついた。

「……!」

 心臓が喉から飛び出しそうだ。だが、身体はまだ動かない。恐怖が彼女を縛り付けている。寝たふりを続けるしかない。目を閉じて、息を整えて、なんとかやり過ごそうとする。

「ちょっとずらしてみろよ」

「え?うん……」

 下着が少し横にずらされる。冷たい指が、彼女の最も敏感な部分に触れた。

「……っ」

 声が出そうになるのを必死で堪える彼女は、身体がビクッと反応しそうになるのを、なんとか抑え込んだ。


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