この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女性のための犯され短編集
第16章 巫女は鬼に犯される(2)

 鬼はそんな巫女を抱き上げ、再び屋敷へと連れ帰る。抵抗する力もない彼女は、鬼の腕の中でただ震えるだけだった。

 屋敷の戸が再び閉まり、暗闇が二人を包み込む。

 鬼は彼女を床に下ろすと、彼女の腕に刻まれた傷口に目を留めた。モノノ怪の爪に切り裂かれたそこからは、まだ鮮血が滲み出している。

「ほう……」

 鬼は目を細め、彼女の腕を掴んで引き寄せた。そして傷口に顔を近づけると、長い舌を這わせて血を舐め取った。赤い血が鬼の唇を濡らし、彼はその味を堪能するように目を閉じた。

「美味い……お前の血は強い霊力の香りがしてたまらんな。俺たちを酔わし狂わす、罪深き味だ」

「や……めて……」

 巫女は弱々しい声で拒絶したが、鬼は意に介さず、傷口を舌でなぞり続ける。濁りのない血の味と彼女の霊力が混じり合ったそれに、鬼の表情には恍惚とした色が浮かんだ。

 レロォ....

「‥ぅ‥‥ぅぅ‥‥‥!」

 彼女の震える腕を掴んだまま、鬼は彼女を見下ろして嘲るように吐き捨てる。

「俺から逃げた罰を与えてやろう…覚悟しろ」

「お、お願いです……もうやめて……」

 その懇願も虚しく、鬼の手は容赦なく彼女の巫女服を剥ぎ取った。すでにボロボロだった布が引き裂かれ、冷たい空気に晒された肌が震える。

 鬼は彼女の両腕を頭上で押さえつけ、逃げられないように拘束した。

「離してっ…!」

「お前は俺のモノだと言ったはずだ。それを軽んじた罰を、今からたっぷり味わわせてやる」

 鬼の黄金の瞳が暗闇で爛々と輝き、彼女の裸体を見下ろす。逃げたことへの怒りと、それを上回る欲望が彼の動きを支配していた。



/174ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ