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女性のための犯され短編集
第1章 ストーカーに犯される
男は驚いた様子だったが、親身になって聞いてくれた。
「それはとても怖いでしょうね。警官なのにこれまで助けられなくて、すみません」
「いえ…そんな。わたしが大事にしたくなくて黙っていたので」
「アパートに帰りたくないのは当然ですね。…ただ、今夜泊まるあてはありそうですか?この辺りにホテルはないですよ。頼めるご友人は?」
「探しています。ただこの春に転勤してきたばかりで、泊めてもらえるような親しい友人はあまり…っ」
スマホで何人かにメッセージを送りながら、彼女は涙目だった。
そんな彼女の様子を見ながら一緒に考えてくれていた男は、途方に暮れる彼女に提案した。
もし泊まるあてが無いなら、今夜だけでも自分の家に来ないかと。
「え……!?お巡りさんの家に、ですか?」
「あ…いえ、もちろん無理にとは言いませんが、君が困っているようなので」
「でも」
「それに俺も君が心配といいますか…。ストーカーに襲われないか不安です」
「……っ」
寝耳に水な提案だったが、身に危険がおよんでいる今、警官である彼が側にいてくれることはとても心強い。
さすがに図々しい…と悩む彼女だが、今夜だけ、彼の言葉に甘えることにした。
男に礼を言って、彼の事後処理が終わるまで交番で待ち、一緒に帰宅した。