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女性のための犯され短編集
第6章 可愛かった弟に犯される
「…昔は、わたしだけの可愛い王子さまだったのにね」
「……っ」
なんとなしに彼女が呟いた言葉に、弟は顔をしかめた。
それに気付かなかった彼女は、久しぶりに入った弟の部屋を観察する。
昔あったキャラクター柄の物は一掃されて、シンプルなモノトーン調になった部屋。
そしてベッドの足元には、あまりに意外な本が投げてあった。
いわゆる エロ本 だ。
弟の知りたくない一面を見てしまった。恥ずかしくなった彼女はそれを誤魔化そうと、わざと弟をからかった。
「あっれ~、これエッチな本じゃない?あんたもこういうの見るんだあ…っ、はは」
「……」
「女の子より可愛い顔して、やっぱりあんたも男の子なのよね。お姉ちゃん悲しいなぁ」
「……」
「ただこういう本は見つからない所に隠しといてほしいんだけど…っ、──…ッッ きゃあ!」
....ドサッ
(……え?)
「……な、なに?」
「──…」
「そんなに怒らないでよ…ね?どいてよ」
「……何もわかってないね、姉さん」
「…!?」
黙れといいたげな荒々しさで、彼女はベッドに仰向けに押し倒された。
いきなり天井がひっくり返って状況をのみこめない。
ただ、こちらを見下ろす弟の目が──
「……なに……なに、するの……?」
劣情を含んで自分を見つめていると、直感した。