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女性のための犯され短編集
第6章 可愛かった弟に犯される
「姉さんは──…馬鹿すぎる」
弟は、憎しみすらこもってそうな低い声で、吐き捨てた。
「エロ本?そりゃ読むよ。僕にも性欲がある。男だからそれが普通なんだ……でも」
弟の指が彼女の首から顎をススッ…とたどる。
ゾクリと肩を寄せた彼女の頬を撫でる感触は…いやに官能的だった。
「…っ…でも僕は姉さんじゃないとヌケないし、姉さん見てるとすぐチンコがイライラして腹が立つ…。他の女ですまそうとしても上手くいかないんだよ。わかる?すごい迷惑なの」
「‥‥‥!?」
これまでの彼から聞いた事のない言葉を投げつけられて、混乱が加速する。
彼女が何も口に出せないでいると、弟の顔が目の前に迫った。
「んん…っ…!?」
強引に唇を重ねられる。
血が沸騰したように激しく焦燥した。
「ちょっ…!…んん」
押しのけようとした手が、服を着ていない弟の胸板に触れる。
弟はその手をひとまとめに捕まえる。そして嫌がる彼女の頭を片腕で固定して、構わず舌を押し込んだ。
割りはいった舌が彼女の口腔を犯し、ヌルリとした舌が、歯の隙間を通って奥まで入ってくる。
抗議するべき彼女の舌は絡めとられ、大きく開いた口からひと筋の唾液が落ちる。
「…んっ‥!‥は…ぁ‥…んぁ」
なんだろう…この
息がつまりそうな濃さで注がれる、重たい感情は
「ゃ‥…は、ぁ…っ‥ん……!」
彼女のファーストキスはこうして奪われてしまった。
恋人でもない男──。実の、弟に。