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女性のための犯され短編集
第6章 可愛かった弟に犯される
舌と舌とを擦り合わせる感触はどこか甘美な刺激を彼女に与えてくるけれど、やはり拒絶の意思がまさった。
──ガチッ!
「…ッ」
「…っ…やめ…やめて!」
彼女が舌を噛んだので、やっと弟は顔を離した。
「はぁっ…はぁっ…ふざけてるの?わたしのことが嫌いだからってこんなのっ……こんなの最低だからね!?」
姉である彼女は本気で怒り、そして……涙をためた目で弟を睨んでいた。
「……ふざけてない」
それでも弟は動揺しなかった。
「僕は本気。本気で、…姉さん以外に興味がないんだ」
おそらく姉のこの反応すらも、脳内で何回も…何十回も、履修済みなのだろう。
拒絶されようと構わない。姉弟だろうと知ったことか。後戻りできないほど彼の想いは強く、そして歪んでいた。
「もう逃がせないから、覚悟して」
「…な、なんでなの…!?わたしたちは姉弟でしょう?あんたは…わたしの可愛い弟だよ…!」
「…っ…そうやって」
「……っ」
「そうやって姉さんが、可愛い可愛いって僕に言うたびに……僕は男として眼中に無いんだって、突きつけられる気分だった……!」
姉への恋心は、劣等感と愛憎と、混ざり、合わさり、複雑に絡んで…彼を追いつめていた。
泥沼から抜け出せない。
もがくほどに沈むだけだ。
だから、もう
「僕がただの汚い男だって、カラダで、わからせる」
「‥‥‥ッ」
「……ごめんね、姉さん」
──